
ドイツ出身の写真家による作品集。日常の断片や抽象的な光の実験を横断し、写真というメディアの輪郭そのものを問い直してきた仕事の集成である。表紙は鮮烈な緑のグラデーションが大きな矩形として画面左に置かれ、右上には深い藍色の小さな面が浮かぶ。光が滲んだような色面と、白い余白、半透明のカバーが重なる気配が同居し、中央下に小さく置かれた飾り気のないセリフ体のタイトルが全体を静かに留める。色そのものを被写体として扱う作家の眼差しが、装丁の構成にもそのまま映し出されている。
装丁本庄浩剛
装画佐原周平
SOUP DESIGN / 2013年