
自殺した元同級生のSNSにログインできてしまったら——というモチーフを軸に、生者と死者、見せたい自分と隠したい自分のあわいを描くミステリ。表紙は鉛筆のような繊細なタッチでセーラー服の少女ふたりを並べ、その手元に小さな頭蓋骨を差し出すモノクロームの線画。和文タイトル「ミウ」と欧文の「skeleton in the closet」が、輪郭線を交差させながら少女たちの身体に重なり、覆い隠す布のように配される。淡い灰の画面に赤い惹句帯だけが鋭く差し込まれ、内に潜む秘密の重さを静かに告げている。
著明利英司
装丁谷口博俊
装画げみ
講談社 / 2014年
文学・評論