
シャイニング』で恐怖の館を生き延びた少年ダニーの、その後を描いた長編の上巻。かつての超能力を抱えたまま大人になった彼が、再び闇と向き合う物語の幕開けにあたる。カバーには深い森を駆け抜ける蒸気機関車と、運転席に佇む少年たちが緻密な筆致で描かれ、ヘッドライトの白光が暗い針葉樹の連なりを切り裂く。タイトルのカタカナは大ぶりの白抜きで画面を横断し、夜と光のコントラストをそのまま誌面構造に翻訳している。物語の入口を、ひと筋の光が告げる装幀。
装丁石崎健太郎
装画藤田新策
スティーヴン・キング / 2015年
文学・評論