
ロックという生き方を貫いた稀代のミュージシャンが、独立した表現者として生きるための姿勢や思考を語り遺した一冊。カバーは逆光の窓辺で撮られた一葉の写真を大胆に配し、ギターを傍らに置き、マグカップと赤茶色のテディベアを抱える姿を、温度のあるまま切り取っている。ロックの威勢を誇示せず、日常の柔らかさのなかに芯の強さを浮かび上がらせる構成で、白地に黒のゴシックで置かれたタイトルが、その静かな佇まいをまっすぐ受け止めている。
著京極夏彦
装丁新潮社装幀室
装画KYOTARO
新潮社 / 2015年
文学・評論