一覧に戻る文学・評論思い出は満たされないままタイトルが示すのは、満たされぬまま遠ざかってゆく記憶の手触り。表紙には夕方の光に染まった団地と路地が広がり、画面右に伸びる木の幹と垂れた葉のあいだから、小さな子どもの後ろ姿が見える。橙から黄土へと移ろう水彩のタッチが、思い出のなかにある光の温度を呼び起こす。明朝体の縦組みが静かに置かれ、過ぎ去った時間の輪郭を、装い全体で穏やかになぞっている。About出版社next door design出版年2015年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁谷口博俊(next door design)装画小林万希子