一覧に戻る文学・評論天国までの49日間 ラストサマー櫻井千姫夜の橋の上、透明な傘を頭上に掲げる少女の後ろ姿を描いた青春小説。死後四十九日間という限られた時間に向き合うラストサマーの物語である。群青に沈む夜空に星がにじみ、遠景の街灯、足元の水面の反射と、画面のあらゆる場所で光が幾重にも重ねられている。傘の内側に灯るあたたかな橙色だけが少女の輪郭をやわらかく照らし、鉄柵の規則的な縦線が静かな時間の流れを刻む。冷たい群青と一点の灯りの対比が、過ぎゆく夏の眩しさを残す。About出版社スターツ出版出版年2020年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画げみ(Karon)Amazonで見る