一覧に戻る文学・評論青卵東直子日常のすぐ隣で気配だけが揺れる、東直子の歌の世界を収めた一冊。穏やかな言葉の奥に潜む、名づけがたい情景や生き物たちが、読み手の輪郭をそっとほどいていく。生成りの地に滲む水彩の鳥は人の横顔を抱いて翼を広げ、まわりに黄の蝶と青い小さな生き物が漂う。輪郭を曖昧にしたままの彩色が、現実と幻想の境目を溶かして見せる。歌のなかの「わたし」もまた、こうして姿を変えながら空を渡っているのかもしれない。About出版社筑摩書房出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁名久井直子+原裕菜Amazonで見る