一覧に戻る文学・評論白鳥の歌なんか聞えない庄司薫薫くんシリーズの一作で、祖父の死に向き合う青年のひと続きの数日を、口語に近い文体で描く。表紙は深い緑の紙地に、ノートを破り取ったような白い紙片を浮かべ、その内側に明朝の題字と著者名を収める。紙の縁からは白鳥が一本の線で顔をのぞかせ、水面には反射の波紋と、ぽつりと置かれた黒い球。左端には手を脇に当てて佇む若い人物のシルエットが立つ。最小限の線描と一色の地が、静かな喪失の気配を穏やかに支えている。About出版社新潮社出版年2012年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画長崎訓子(p.113〜115の爪のあと)Amazonで見る