一覧に戻る文学・評論火の鳥ときつねのリシカ――チェコの昔話出久根育+木村有子チェコに伝わる昔話を集めた一冊。火の鳥や賢いきつねが登場する物語が、独特の絵筆で立ち上がる。表紙は鮮烈な朱の地に、城らしき白い構築物、そこに身を伏せるきつね、黄金色の鳥籠を抱えて馬上に並ぶ二人を配する。鉛筆と絵具の混ざる手描きの質感、唐草のような細い装飾線、抑えたトーンの馬体が、赤の強さを民話的な静けさへと引き戻す。題字は柔らかな白い吹き出しの中に置かれ、物語の口承性をそのまま紙面に閉じ込めたかのよう。About出版社岩波書店出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Amazonで見る