
ここで生きる」シリーズの一冊。能動と受動のあわいに揺れる「れる・られる」という日本語の助動詞を入口に、人と人、人と社会のあいだに生まれる関わりや葛藤を、対話と取材を重ねながら描き出すエッセイ集。表紙は生成りの紙地を大きく残し、右下から深い藍と緑の濃淡で描かれた一輪の花が画面を侵食するように咲く。タイトル文字は花弁の余白に細く落とされ、左には著者名のみが静かに置かれる。揺らぐ筆致の花が、ひらがな四文字に潜む受け身と能動の機微に呼応している。
著AtwoodMargaret、佐藤アヤ子
装丁後藤葉子
装画タケウマ
岩波書店 / 2018年
文学・評論