一覧に戻る文学・評論聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた井上真偽不可能犯罪の証明に挑む論理ミステリ、シリーズ第二作。結婚式で供された毒入りシャンパンをめぐり、聖女と呼ばれた女性の無実を立証すべく、あらゆる可能性が反証されていく。星屑のごとき点描が散る群青の闇に、白い衣の女が金の杯を掲げ、膝には男が力なく身を委ねる——ピエタを思わせる構図の足元へ、深紅の花が降り注ぐ。聖性と毒、救済と罪。表題に潜む二律背反が、宗教画の引用を借りて静かに立ち上がる。About出版社講談社出版年2016年判型新書判 (103×173mm)ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画丹地陽子Amazonで見る