一覧に戻る文学・評論本物の読書家乗代雄介大叔の手紙をめぐる長距離バスの旅路と、文学への執着が交差する表題作を含む短篇集。「本物の読書家」とは何かという問いを、語り手の内省と引用が織りなす独特の文体で深めていく。カバーは鮮やかな黄色を地に、車内の座席と窓外の風景を俯瞰気味に描いたイラストレーション。吊り革の並ぶ車内、夕陽が差し込む床、座席に置かれた一冊の本——その静かな情景の上に、タイトルと著者名が同じ黄で抜かれて重なる。読書という孤独な行為が移動の途上にこそ宿ることを、車内の光と影が穏やかに示している。About出版社講談社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画カチナツミAmazonで見る