一覧に戻る文学・評論香魅堂奇譚(3)羽根川牧人香にまつわる怪奇譚を描いたシリーズの第三巻。和装の男女が薄紅の花弁の中に佇み、男は香袋らしき小さな包みを掌に受けている。淡い藤色と桜色を背景に滲ませ、紅い糸が画面を斜めに走って二人を緩やかに結ぶ。表題は墨書きの肉太な筆致で縦に大きく配し、水彩の柔らかさと書の強さを対比させる構成。香りや縁という目に見えぬものを、糸と花弁という可視の線で掬い取ろうとする装画である。About出版社KADOKAWA出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画遊兎ルコAmazonで見る