
ひとりでカラカサさしてゆく
大晦日の夜、三人で命を絶った友人たち——その喪失をめぐる物語。残された者の視点から、行きたかった場所や会いたかった人の記憶を静かにたどる長編。グレーの布地を思わせる地に、花輪や白鳥、向かい合う二匹の犬、すずらんの花束、薔薇、ハートのモチーフが配された刺繍風のテキスタイル柄が表紙全体を覆う。題字は白いラベルに縦組みで小さく置かれ、下方には水色の枠線で囲った帯が重なる。手芸品のあたたかな図像と、そこに漂う「もうなんにもないの」という喪失感の対比が、本作の余韻をそのまま手触りに変えている。
About
Credits
- 装丁
- 新潮社装幀室
- カバー写真
- Pernille Klemp+PPS通信社

















