
燃え盛る繁華街の只中、一人の少女が静かに佇み、その頭上を武装したドローン群が旋回する。現代日本を舞台に、テロと祝祭が交錯する状況下で「国を救うゲーム」が立ち上がる長編ミステリ。マゼンタとオレンジが滲み合う夜景はアニメーション的な筆致で描かれ、ビル群のネオンと炎が画面を染め上げる。白抜きの大ぶりな書名は装画の上に大胆に重ねられ、文字そのものが爆発の余韻のように画面を裂く。祝祭の華やぎと不穏な熱量が同じ温度で同居する一冊。
著小林快次
装丁新潮社装幀室
装画竹田匡志
新潮社 / 2019年
科学・テクノロジー