
作家D・H・ロレンスを、20世紀のデザイン運動、帝国空間、共有するアートという三つの軸から読み直す評論。モリスからペヴスナーへと連なるアート/インダストリーの系譜のなかに、その文学を置き直す試みである。漆黒の地に白の英文タイトルが縦横へ大きく組まれ、中央に紫一色で刷られた都市俯瞰の建築図面が嵌め込まれている。「air view」「existing layout」の語が散る図版が、テクストを設計図として読み解く本書の姿勢をそのまま映している。

著工藤純子
装丁坂川朱音
カバー写真田中達也+MINIATURE CALENDAR
講談社 / 2023年
文学・評論