
暴力団会長の一人娘の護衛を任された新道依子。二人の女が拳の咆哮とともに駆け抜けるシスター・バイオレンス・アクション長編。カバーは線描で描かれた二人の女の顔が縦に重なる構図で、上段にはピンクの髪を乱した白い肌の女、下段には返り血のような赤と青のコントラストに塗られた女が配される。タイトル文字は粗い筆致の白抜きで縦に切り込み、下部に走る赤い帯の「血、暴力、二人の女。」が画面を裂くように響く。線と色の生々しさが、物語の暴力と二人の絆をそのまま装丁の温度に変えている。
著Salvioni、Beatrice、関口、英子
装丁名久井直子
装画小林エリカ
河出書房新社 / 2023年
文学・評論