一覧に戻る文学・評論ねこのおうち柳美里一匹の母猫から生まれた子猫たちを引き取った人々の暮らしが、猫を介してゆるやかに交差していく連作小説。闇に沈んだ花文様の和布を背景に、板の間にたたずむ白猫を細密な線描が浮かび上がらせる。黒と金茶の地のなかで白だけが灯りのように際立ち、家の奥ゆきと気配がそのまま伝わってくる。小さな生命の輪郭が、ばらばらの人生をひとつの住処へと束ねていく。About出版社河出書房新社出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木成一デザイン室(協力=遠藤律子)装画千海博美Amazonで見る