
親愛なる」と呼びかける往復書簡を手がかりに、指揮者レナード・バーンスタインと戦後日本に生きた人々との交流を辿るノンフィクション。淡いサーモンピンクの地に、アーチ型の枠で囲んだピアノに向かう人物の線画と、軽やかに舞う白い鳩を配し、タイトル背後には薄く筆記体の英文が重なる。墨一色のドローイングと余白の取り方が、書簡そのもののやわらかな手触りを呼び込む。私的な手紙のあたたかさが、表紙の静けさにそのまま滲み出している。
著ネーモー・コンチェルタート、演奏・編、辻康介、うた、鈴木広志、サックス、根本卓也、チェンバロ
装画河合千明
アルテスパブリッシング / 2016年
文学・評論