
夜のひそやかな東京を舞台に、それぞれの仕事や事情を抱えた人々が交差していく長篇小説。タクシー、深夜の街路、グラスを手にした語らい——眠らない街の優しい時間が穏やかな筆致で綴られる。表紙は黒に近い深い藍。トーンを落とした「GOOD NIGHT, TOKYO」の大文字が背景に大きく刻まれ、白で組まれた邦題の傍らに小さな黄色の星がひとつだけ灯る。下端の帯にはグラスを掲げる人々の線画が並ぶ。控えめな色面のなかに、深夜の街に点る小さな灯りを見つけ出す一冊。
装画クラフト+カバーイラスト:クラフト+エヴィング商會
クラフト・エヴィング商會 / 2013年