一覧に戻る文学・評論無駄花中真大忌み嫌われ、畏れられるものを「毒蛇」のように扱う——そんな剥き出しの言葉から始まる戦慄のデビュー作。グレーの紙面に黒々と刷られた「無駄花」の三文字は、輪郭がにじみ、墨が滴り落ちたような筆致で、活字の整然とした縦組みを侵食していく。新聞紙を思わせる細かな本文組みの上に重ねられた濃淡のムラと、鮮烈な黄色い帯のコントラストが、平穏のなかに潜む暴力の気配を可視化する。文字そのものが事件の現場のように立ち上がる装丁である。About出版社講談社出版年2020年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁川名潤(prigraphics)Amazonで見る