一覧に戻る文学・評論新月譚小説家として一度は名を成しながら書けなくなった女性の半生を、過去と現在を往還しながら描く長篇。淡い光を孕んだガラスの雫が画面中央に大きく据えられ、内側に閉じ込められた青や黄の色彩が、たゆたうように流れていく。漆黒の明朝体で記された三文字のタイトルが、透明体の繊細さに対して静かな重さを与え、創作の歓びと枯渇が同居する物語の輪郭を、無音のうちに立ち上げている。About出版社文藝春秋出版年2012年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁関口聖司カバー写真渡会審二