一覧に戻る文学・評論武士の流儀(六)稲葉稔武士としての矜持と日々の暮らしを綴り続けてきた時代小説シリーズの第六巻。市井に身を置きながら流儀を手放さずに歩む男の姿が描かれる。表紙は稲荷社らしき社殿の前で手を合わせる侍と、傍らに座す白狐の像を、墨と淡い土色で静かに写し取った一枚。注連縄と紙垂、板間の木目まで細やかに線で起こされ、題字と「六」の朱が古色のなかにすっと通る。祈る背中と狐の眼差しが、ひとりの男の心持ちをそっと照らし出している。About出版社文藝春秋出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁中川真吾装画板津匡覧Amazonで見る