一覧に戻る文学・評論ジューンドロップ夢野寧子梅雨どきに熟す前の果実が静かに落ちる現象「ジューンドロップ」を題に冠した小説。誰かが落ちていく時間、こぼれ落ちる感情の手触りを、瑞々しい筆致で描き出す一冊。白を大きく取った余白に、淡いピンク髪で目を伏せる人物画と、水滴・ひよこ・花弁などのモチーフを散りばめた小さなコマ割りが配される。漫画的なフレームと水彩のにじみが同居し、シャボン玉のような円が全体に浮遊する。透明感と不安定さが共存する画面は、果実が落ちる瞬間の静けさをそのまま紙面に置き換えたかのようだ。About出版社講談社出版年2023年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画Genie InkAmazonで見る情報の訂正を提案