一覧に戻る文学・評論拝啓、十年後の君へ。天沢夏月十年後の自分や誰かへ宛てた手紙——タイトルの呼びかけが、青春のひとときと未来の自分を静かに結ぶ。表紙には満開の桜の下、白いワンピースに紅い上着を羽織る少女が手紙を抱えて佇み、離れた場所には談笑する数人の影が淡くにじむ。逆光と舞い散る花びら、根元まで描き込まれた大樹の存在感が、過ぎゆく季節の重みを画面に留める。タイトルは縦書きで余白へ寄せ、絵に語らせる構成。今と未来、その距離をやさしく差し出す一冊。About出版社KADOKAWA出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁カマべヨシヒコ装画loundraw(FLAT STUDIO)Amazonで見る