一覧に戻る文学・評論百年法(下)不老不死の技術が実現した社会で、生存制限法という名の死の期限が定められる——上巻から続く長編の終幕。淡い青白の光に満ちた通路が、強い一点透視で奥へと吸い込まれていく。床も天井も整然と均され、人影はない。題字は太く重い黒で中央に据えられ、画面の遠近に逆らうように手前へ迫り出してくる。整いすぎた未来の風景と、抗いがたく定められた終点。その静かな緊張が、そのまま物語の予感に重なる。About出版社KADOKAWA出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁國枝達也(角川書店装丁室)カバー写真Spaces Images+aflo