一覧に戻る文学・評論邪魔(下) 新装版奥田英朗地方都市を舞台に、平凡な日常の裏で歪んでいく人々の心理を群像劇として描く長編サスペンスの下巻。新装版として刊行された文庫である。くすんだローズピンクの地に、黄・橙・薄紫のチューリップが頭を垂れるように描かれ、花びらには小さな黒い虫がとまる。中央には黒々とした明朝の「邪魔」が大きく置かれ、字の隙間に淡い筆記体で「jama」と添えられる。花の艶やかさと、しおれかけた茎、虫の影が、穏やかな表層の奥でゆっくりと崩れていく物語の質感をそのまま映している。About出版社講談社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁長﨑綾(next door design)装画太田侑子Amazonで見る