
40代、独身、女芸人。同居する妙齢ふたりの、いざこざも含めた地味おもしろい日々を綴ったエッセイ集。書き下ろしの恋愛小説も併せて収める。淡いピンクを地に、線画のイラストでおそろいのトップスとボブを纏ったふたりが小さな卓を囲む様子が描かれ、背後にはリボンを結んだ天蓋カーテンが柔らかく垂れている。タイトルは縦組みで余白を広く取り、配置に力みがない。少女趣味すれすれの甘さを慎ましく抑えた色面と細い線が、「のほほん」という語の手触りをそのまま視覚に置き換えている。

著糸井重里
装丁清水肇
装画ヒグチユウコ
ほぼ日 / 2017年
文学・評論