
怪獣」を主題に第一線の作家たちが挑んだアンソロジー。文学の側から巨大な異物を再び召喚し、その存在が孕む意味を問い直す試みである。表紙では炎に包まれた都市の上に鱗を纏う巨獣が屹立し、暗い青の夜空と橙の焔を分かつ位置に黄色の縦組み題字が大きく置かれる。英字タイトルは細い斜体で縦に走り、和文題字と直交する律動を生む。怪獣映画のヴィジュアル文法を真正面から引き受けつつ、それを文藝として読み直すための装いだ。

著小嶋陽太郎
装丁AFTERGLOW
装画佐藤おどり
KADOKAWA / 2016年
文学・評論