
人類社会が崩壊したのちの世界を、神の庭師と呼ばれる宗教集団の視点から描くディストピア小説の下巻。表紙は、灰色基調のモノクロームで描かれた草花が画面いっぱいに繁茂し、その隙間を黄色い蜂が飛び交う。中央には線描で立体に起こされた蛍光ピンクの木箱が据えられ、そこに和文タイトルが嵌め込まれる。上下を縁取るアウトラインの欧文活字は植物模様に半ば溶け込み、繁茂と人工物のコントラストが、自然と文明の境界が崩れた物語の手触りを伝えている。
著BaumLymanFrank、津森、優子、坂口、友佳子
岩波書店 / 2021年