一覧に戻る文学・評論コハルノートへおかえり石井颯良コハルノート」と名づけられた場所に、誰かが帰ってくる物語。ガラスのポットに沈むレモンとミント、棚を埋めるハーブの小瓶、緑のリボンを締めた人物が手にする一壜——薄暗い店内が温かな茶褐色で丁寧に描き込まれている。タイトルは細い黄緑の線で囲んだ黒い札の中に置かれ、夜の室内からそっと浮かび上がる。散る白い小花と立ちのぼる湯気が、扉を開けた読者をそのまま迎え入れるように灯っている。About出版社KADOKAWA出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画ほんわAmazonで見る