
英国の俳優・作家による回想エッセイの邦訳。なぜ男は弱さを見せられず、他者を攻撃したくなるのか——自身の少年期を起点に「男らしさ」の呪縛を解きほぐす。鮮やかな黄色を天地に敷きタイトルを大書、本体には少年の部屋を線画で捉えたイラストが広がる。マント姿の金髪の少年、悪役のフィギュア、サッカーボール、レコードプレーヤーなど「男の子らしさ」を象徴する記号が散らばり、それを背に俯く影が置かれる。明るい色彩と内省的な姿勢の対比が、テーマを静かに映す。
著築山桂
装丁アルビレオ
装画安楽岡美穂
双葉社 / 2018年
文学・評論