
女性たちが社会のなかで身につける「偽りの姿」、抑圧や感情労働、ジェンダーをめぐる、写真家による初のエッセイとインタビュー集。表紙は藤色と淡いピンクで上下に水平に分けられた地に、白い明朝体のタイトルが置かれ、その背後にうっすらと同じ文字が一回り大きく重ねられている。前に出てくる文字と、影のように透けるもうひとつの文字が同じ画面に並び立つ構成は、人前で見せている顔と、誰にも見せられないままの顔が層になって同居する本書のテーマと静かに呼応している。
著岸本章
装丁吉岡秀典+佐藤翔子+平良佳南子
彰国社 / 2024年
アート・建築・デザイン