一覧に戻る文学・評論みつばの郵便屋さん町を歩き、家々を訪ねる郵便配達員の日々を描いた連作短編。淡々とした日常の中で交わされる小さな会話や視線が、登場人物の輪郭をやわらかく立ち上げていく。水彩で描かれたカバーには、赤いカブと配達鞄、ベンチに腰かけて昼食をとる男と少年、初夏の光に揺れる植え込みが配される。手書き風の細い書体のタイトルが画面に溶け込み、職務と私生活のあわいに広がる時間の質感を伝える。配達という反復の仕事に宿る、静かな物語の気配を感じさせる一冊。About出版社bookwall出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁bookwall(五藤友紀、松昭教)装画pon-marsh