一覧に戻る文学・評論氷アンナ・カヴァン氷に閉ざされていく世界を舞台に、追う男と逃げる少女の幻視的な道行きを描いた英国作家の代表作。漆黒の地に細い白文字だけが置かれ、著者名・原題・訳者表示までもが余白の中に静かに沈んでいる。装画も罫線もなく、書名「氷」一字の鋭さが画面の中心で結晶のように際立つ。明朝とサンセリフを小さく組み合わせた抑制した活字組みが、凍てついた風景と崩壊していく意識の温度を、何も描かないことによって伝えてくる。About出版社筑摩書房出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁水戸部功訳山田和子Amazonで見る