
灰色の評決
裁判員として公正であろうとしていた婚約者は、なぜ裁判員だった主人公の前から姿を消したのか。被告人の無罪・有罪を問う物語に、私的な揺らぎが影を落とすリーガル・ミステリ。カバーは灰色がかった暗い絵肌の上に、ぼんやりと佇む人影らしき像が滲み、その上から白い明朝の縦組みでタイトルが大きく置かれる。腰の位置には黒地に白抜きの帯が走り、推薦文と書名の漢字「無罪」「有罪」だけが黄に染められて視線を吸い寄せる。色を抑えた画面のなかで、判決の二択だけが鋭く光る構成だ。
About
Credits
- 装丁
- 坂野公一(welle design)
- 装画
- 金子幸代

















