
江戸時代の文学を代表する四作――井原西鶴『好色一代男』、上田秋成『雨月物語』、山東京伝『通言総籬』、為永春水『春色梅児誉美』を現代作家の新訳で収める日本文学全集の一巻。京伝・春水の粋、西鶴・秋成の艶めかしさを、四作まとめて一冊で味わえる構成になっている。上半分は淡い水浅葱を地に縦組みの題字とローマ字を端正に並べ、下半分には男女が寄り添う円窓の浮世絵風イラストを配置。桜と緋色の着物が水色の余白に映え、古典文学の艶やかさと、現代の装幀ならではの軽やかな余白感とが拮抗している。
著古川日出男
装丁佐々木暁
装画松本大洋
河出書房新社 / 2024年
文学・評論