一覧に戻る文学・評論海泡樋口有介海辺の町を舞台にした樋口有介のミステリ。少年少女の揺らぐ心と、波間に立ち上る泡のように消えていく出来事の輪郭を、静かな筆致で追いかける長編である。表紙は青と紫を基調にした水彩の飛沫が画面いっぱいに広がり、白い少女と鳥影、無数の気泡が浮かぶ。中央に置かれた淡い水色の明朝二文字「海泡」は、絵の透明感に同化しながらも芯のある光を放つ。物語の儚さと装画の流動性が、ひとつの呼吸として呼応している。About出版社東京創元社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画海島千本Amazonで見る