
古書店を巡りながら、本との出会いや読書の記憶を綴ったエッセイ集。表紙は薄暗い古書店の店内を捉えたモノクロ写真で、木の棚にびっしりと詰まった背表紙の群れ、天井から下がる籠状のランプが、店の奥行きと静けさを映し出す。漢字題の下に白い矩形の枠を重ね、その中に「コショコショばなし」とカタカナと平仮名を並べた二重表記。店の片隅で本好き同士がひそやかに交わす雑談の呼吸が、装いの中にそのまま立ち上がっている。
著徳永圭子
装丁クラフト+エヴィング商會[吉田浩美+吉田篤弘]
装画クラフト+エヴィング商會[吉田浩美+吉田篤弘]
本の雑誌社 / 2020年
文学・評論