
仮想通貨の採掘という現代的な労働と、旧約聖書の「バベルの塔」を築いた王ニムロッドの神話を重ね、高みを目指し続ける人間の業を描く芥川賞受賞作。カバーは霞んだ白い空を背景に、雪原から鋭く天へ伸びる塔状のモニュメントを写真で大きく配置し、上部に明朝体の縦組みで著者名と書名を端正に置く。余白と無彩色が支配する静謐な画面が、天を志向する塔のシルエットを際立たせ、作品の主題と静かに呼応している。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論