
東京・渋谷で畑を耕す人々を追ったノンフィクション。都市と農の境界が溶け合う風景を、現場の手触りとともに記録した一冊。表紙は白地に細い線描で、畑の畝、野菜、人の営み、住宅や店先までを俯瞰的に散りばめた絵地図仕立て。赤いトマトと差し色の緑が点在し、青で記された窓のような矩形がリズムを生む。タイトルと著者名は右下に小さく整然と置かれ、画面の余白と賑わいが拮抗している。線の軽さと色の慎ましさが、都会の隙間に息づく畑のスケール感をそのまま映し出している。

著JohnsonStephen、吉成真由美
装丁大倉真一郎
装画ワタナベケンイチ
河出書房新社 / 2022年
科学・テクノロジー