一覧に戻る文学・評論闇は僕らをつないでいる西本秋雨上がりのグラウンドに、手元を見下ろす制服姿の少女と白球を握る背の高い少年が並び立つ。背後にはもう二人の人影、足元の水たまりが青空と雲を映し、桜の花びらが宙を舞う。「闇」というタイトルの一文字とは裏腹に、画面は晴れ間と淡い光に満ち、白く大きな縦書きの書名が空へ吸い込まれていく。明るい場面のなかにひそむ翳り——光と影が同居する青春の機微を、装丁が静かに差し出している。About出版社双葉社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁bookwall(五藤友紀、松昭教)装画中村至宏Amazonで見る