一覧に戻る文学・評論愛の夢とか川上未映子日常のなかにふと立ち上がる愛のかたちを、繊細な感覚でつかみとる短篇集。恋人や家族、見知らぬ他人とのあいだに揺れる感情の機微が、静かな筆致で描かれる。表紙は白地のうえに、線描と淡い水彩で植物が画面いっぱいに咲きこぼれる構成。青、黄、紫、緑がにじむように重なり、輪郭線はあえて不揃いに揺らぐ。タイトルと著者名は手書きの細い墨字で右上に縦書きされ、絵の隙間にそっと置かれている。咲きみだれる花々と、たどたどしさを残した文字の呼吸が、つかみきれない感情のうつろいに重なる一冊。About出版社講談社出版年2013年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁名久井直子Amazonで見る