
青年探偵小説。高校2年の夏、二人の高校生探偵が惨劇とも言うべき事件に挑む青春ミステリで、第25回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。表紙は薄い青緑を基調に、書棚や地球儀、頭蓋骨、ランプの並ぶ薄暗い室内に学生服姿の二人の少年を配したイラストレーション。中央には窓灯りの灯るドールハウスの模型が据えられ、画面を縦に貫くタイトル文字はインクの滲んだような不揃いな線で、揺らぐ筆致が物語の不穏さを示唆する。整った静物と崩した文字の対比が、平穏な日常の裏に潜む歪みを静かに匂わせる一冊。
著ヒグチユウコ
装丁木村真喜子
祥伝社 / 2014年
絵本・児童書