
古代から現代に至るまで、図書館やアーカイブが繰り返し破壊されてきた歴史をたどり、知識を守ることの困難と意味を問う一冊。公文書の改竄やフェイクニュースまで射程に入れた、知の危機をめぐる現代的な論考でもある。漆黒の地に焼け焦げた書物の写真を沈め、白い縦組みの和文タイトルと欧文を直交させて配置。本文を抜き出した白い帯がページの奥から手前へと階層を成し、闇に浮かぶ「知識」の不安定さを誌面そのものが語る装丁となっている。

著TremainRose、金原瑞人、小林みき
装丁柳川貴代
柏書房 / 2016年
文学・評論