
東日本大震災の被災地・宮城県石巻で、ダンボールによる原寸大スーパーカー「ダンボルギーニ」を作り上げた人々の記録。「おもしろい復興」を掲げ、ユーモアと手仕事で街を動かしてきた“おだづもっこ”たちの姿を追う一冊。表紙はくすんだ黄土色の地にショッキングピンクの帯を真横に貫かせ、その上を立ち上がるように疾走する車体の写真を大胆に配する。タイトルと著者名の太い縦組みが画面を縦横に切り、段ボールの折り目が放つ手作りの艶やかさと相まって、再生の熱量をそのまま紙面に閉じ込めている。
著荒俣宏
装丁北谷彩夏
装画鈴木順幸
講談社 / 2011年