一覧に戻る文学・評論虹の音色が聞こえたら関口尚タイトルが告げるとおり、音と色が混じり合う瞬間を描いた一冊。岬を望む岩場で楽器を抱えた少年と隣の少女が空に向けて声を合わせる場面が、水彩のやわらかな筆致で描かれる。抜けるような青い海と空、足元に咲く南国の花や葉まで光が満ち、白い筆文字のタイトルは余白を泳ぐように置かれて歌声をそのまま画面に響かせている。音と色の境がほどけていく時間を、一枚の絵が静かに引き受けている。About出版社集英社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁小川恵子(瀬戸内デザイン)装画中島花野Amazonで見る