一覧に戻る文学・評論セデック・バレ水野衛子+魏徳聖+嚴云農日本統治下の台湾で起きた霧社事件を題材とする、台湾映画の小説版。深い森を背に、銃を携えた人物が横顔を見せる場面が、緻密な線画と淡い水彩で描かれている。茂る木々の緑、土気色の上衣、首元から胸へと流れる赤と黒の織り布が画面の縦軸を支え、上空にはわずかな空の青がのぞく。中央には金色の筆記体と明朝体で組まれたタイトルが重ねられ、絵の硬質さに装飾的な余韻を添える。山の民の沈黙と覚悟を、絵と書体の二層で静かに立ち上げた一冊。About出版社河出書房新社出版年2015年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画竹田嘉文Amazonで見る