文学・評論
招キ探偵事務所 字幕泥棒をさがせ
高里椎奈
映画館で上映中の映画から字幕が盗まれるという奇妙な事件を、青年と風変わりな常連客の凸凹コンビが追うミステリ。「招キ探偵事務所」シリーズの一冊で、軽やかな会話と謎解きが重なる。カバーは夜の劇場前に立つ二人のキャラクターを水彩タッチのイラストで描き、上部には赤く灯る「THEATER」の文字、画面全体に紫と青のネオンが滲む。タイトルは白を基調にした帯状の枠で抜かれ、ピンクの腰巻が劇中の台詞を映画フィルムの孔のような余白とともに掲げる。物語の舞台である映画館の薄明かりを、紙面そのものに重ねた装幀。