一覧に戻る文学・評論乳頭温泉から消えた女山本巧次秋田・乳頭温泉でひとりの女が忽然と姿を消す——タイトルが提示するのは、湯けむりの奥に潜むミステリの輪郭である。表紙は一点透視で奥へ伸びる旅館の長い廊下。両脇に並ぶ戸の連なりと灯る提灯が、夕焼け空を背に立つ女の小さなシルエットへ視線を吸い込んでいく。ピンクと紫、橙の差し色だけで構成された平面的なイラストレーションが、温泉宿のひなびた情緒と、すでに始まっている不在の気配を同時に呼び込んでいる。About出版社集英社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高橋健二(テラエンジン)装画岡野賢介Amazonで見る